一日限りのはまだ映画館

 

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映画館数が日本で最も少ないとされている島根県。浜田市もかつては6軒あった映画館が、20年前、ゼロとなりました。

今回の「はまだ映画館」は、そんな町に1日限定で映画館を復活させて、映画館に行ったことがない子どもたちに、また以前映画館に通った方々にはもう一度、映画の楽しみを味わってもらいたいという思いから生まれたプロジェクトです。

浜田市後野地区の方々、浜田市役所の方々、島根県立大学の学生と一緒に実行委員会を立ち上げ、企画制作は(株)WOWOWにご協力していただきました。

会場は、2013年に閉校になった旧後野小学校。準備に要した一ヶ月間は、毎週末、会場に通っての飾り付け。子どもの声が飛び交って、閉校後、久しぶりに「学校らしく」賑やかだったと振返ります。

当日は快晴。初めての映画館に心躍る子供たちや、昔の思い出とともに映画館に期待を寄せる大人たちが続々と集まってきました。食い入るようにスクリーンを見つめる姿や上映後のコメントからは、ホンモノの感動が伝わってきました。感動が凝縮された一日でした。このイベントに関わることができて本当によかったと思います。

イベント終了後、WOWOWの方がみんなを前におっしゃいました。「映画はなくても生きて行けます。でも映画があれば人生はもっと楽しくなります」と。
「映画のある人生を」…素敵な言葉ですね。

以下の映像は、今回、この映画館復活の日までの模様を綴ったものです。
また、沢山の人とこんな感動が味わえるイベントができたらいいなと思います。