銀山街道trail整備に参戦 at 沖泊
世界遺産に指定されている石見銀山。
意外と知られていないのが、銀が採掘されていた大森町付近から、積出港があった温泉津町を含む400ha以上が世界遺産として指定されたエリアだということ。結構広いんです。
この地域に住む友人から相談を受けました。
「かつて銀を運んだ道が放置されている。整備してPRできないだろうか」と。
せっかくの歴史街道をきちんと残したいという思いは友人だけでなく、地元の人々も同じでした。
今回、最初の清掃活動に僕も参加しました。
整備を行ったのは「沖泊道」。
温泉津港付近の500mを草を刈り、竹を切り進んで行くと、当時の面影を残す石畳の美しい道が姿をあらわしました。
昨年、TRAILSの佐井夫妻、Hiker’s Depotの長谷川さん&nino君、カメラマンの谷口京さん、そして実弟(hariyama productions)の7人で歩いたのは大森から広島県尾道まで。これは関ヶ原の戦いで徳川家康が天下統一してからの運搬ルートで、世界遺産エリアではありませんでした。それでも、シルバーラッシュにわいた当時を想像すると、胸が高まるものです。
多くの人にこの歴史を知ってもらう、そして歩いてもらう為にはどうしたらよいだろうか。
地図がない、道標がない、もしくは統一されていないという現状をひとつずつクリアしていくしかないですね。まだまだ先は長いです。
地域の人々が、そこにはしる「道」を町の宝として、我がこととして守っていこうとする愛情こそが、たくさんの人を魅了する核になるのだと思います。
三浦 大紀